毛利先生座談会を開催しました

8月20日に障害児歯科医の毛利元治先生と奥様にお越しいただき、摂食指導や虫歯予防についてのお話をしていただきました。お友だちも含めて10家族28名が参加してくださいました。

食事指導について。子どもの成長につれていくつかの段階があります。ミルクを吸うときの口の動きと、固形物を食べるときの口の動きはちがいますよね。食べ物を載せたスプーンを子どもの下唇の上に置く。口の中に突っ込まないないこと。食べるためには上唇を下ろして唇を合わせることによって食べ物を口の中に取り込みます。障害のある子の中には、この下唇を下ろすという動きを無意識にできない子がいます。下唇の上に食べ物を置いたら、子どもの上唇が下りてくるのをひたすら待つ。口が閉じたらスプーンを抜く。これを繰り返して上唇を下ろすという動きを体で覚えることが肝心だそうです。ずっと昔から指導されている方法で、これがやっぱり基本だそうです。

虫歯予防の話。40代の私の世代では子どもの大多数に虫歯がありました。でも今の子どもたちはほとんど虫歯がないのだそうです。虫歯に悩んでいたのははるか過去の話、そんなに心配しないでよいとのこと。肝心なことは、小さいときに丈夫な歯をつくること。これに失敗すると私の世代のように虫歯がいっぱいできて、それが何度も悪化して苦労します。歯を丈夫にするためにはフッ素を塗るのが効果的だそうです。子どもの歯みがきは1日1回(時間帯はいつでも可)でOK。大人の歯周病は菌の繁殖がすぐ始まるのでたくさん磨いたほうがよいが、虫歯菌は繁殖まで時間がかかるので1日1回でよいとのこと。

実際に、上手な子どもの歯のみがき方を教えていただきました。子どもが歯みがきを嫌がる一番の原因は、歯ブラシが歯茎にあたって痛いから。歯茎にブラシが当たらないように、指で上手にガードしながら磨く方法を教えていただきました。