保育所等訪問支援・ふくせき制度勉強会を開催しました。

2018年2月18日(日)に、私たちの団体が主宰する初めての勉強会、「保育所等訪問支援・ふくせき制度勉強会」を開催しました。約70名の大人の方々と、多数のお子さんたちに参加いただきました。ありがとうございました。

障がいのある子どもにとって、療育によって個のもつ力を伸ばすことも、集団生活によって社会性を身につけることもどちらも重要です。福岡市では、3年前まで療育施設に通うか、療育を受けずに保育園・幼稚園に通うかの2者択一しかありませんでした。療育センターでは2歳まで親子通園のため、共働き家庭はそもそも療育施設に行けませんでした。
この保育所等訪問支援サービスは、保育園・幼稚園・小学校などに療育の先生が月2回程度訪問して、お子さんの特性に応じたオーダーメイドの支援を直接・間接的にしてくれるサービスです。療育も集団生活も両方大切にできる、国が「共生社会への1丁目1番地」とうたう、とても画期的な制度です。従来からある、年に1・2回専門家が園の要請を受けて園へのアドバイスをする巡回訪問とはまったく別の制度で、子どもへの効果はこちらとは比較になりません。その子のためへの支援、保護者への報告、園と保護者の要望や意見を相手に伝える連絡・調整など、大変助かります。ただし、集団生活のなかからひとり取り出してきて個別のリハビリをするとか、加配の先生の代わりに、その子を1:1で見てくれるサービスではありませんので、そのような利用の仕方はできません。
アンケートの結果、9割以上の方が利用したいと回答してくださいました。

ふくせき制度は、特別支援学校のお子さんが、お住まいの地域の小学校にも副次的な籍を置いて、交流する制度です。特別支援学校に行くと、地域の子どもたちとの関わりが薄くなりがちですが、入学式に出席したり、ときどき一緒に授業を受けたりすることで、「この子も地域の子ども」という理解を広めていけます。現在、地域の学校の入学式に参加したお子さんの割合は4.8%とまだまだ少ないそうです。
利用されたお母さまから、この制度を利用したことで、町を歩いているときに、近所の子どもが「あ、○○ちゃんよ」とお母さんに教えてくれて、それをきっかけにお互いに挨拶して顔見知りになったというエピソードを聞かせていただきました。

おすすめ記事

  • Pocket
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す




このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

Menu

HOME

TOP